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「新版第4の波」大前研一


今日は本の紹介です。
「新版第4の波」大前研一


第1の波は18世紀後半の産業革命までの農業社会。
第2の波は20世紀後半の情報革命までの工業化社会。
第3の波は21世紀初頭のAI・スマホ革命までのIT社会。
第4の波というのはこれから起こるAI化の波です。


AI化の波の中で、多くの職業がなくなるだろうとされています。実際にそうでしょう。
戦前の日本は半分以上が農家でした。戦後の高度経済成長期は、工場労働者が支えました。


この本の主張は、
「日本の学校教育は、第2の波「工業化社会」の波に対応したままで、世界から大きく後れを取っている」ということです。


まったく同感です。


良き工場労働者になるための教育が続いています。
「時間を守る」
「言われたことを疑わずにやる」
など。


これらはもう世界では時代遅れです。


学校のことは文部科学省の管轄なので言ったってしょうがないでしょう。


不思議なのは、自由なはずの「私塾」も、その時代遅れの日本の学校に対して「学校の成績を上げる」か「良い(とされる)学校に入れるか」のわけのわからない教育をしています。


これがまさに島国根性であり、井の中の蛙です。


「AI対教科書の読めない子供たち」にも書いてあるように、
これからの教育こそ「読解力重視」「発想力重視」であるべきです。


AIが「今日は寒いね」という意味を肌感覚で理解できるようになることはあり得ません。(機械なのだから。)
AIが数学の未解決問題を解くことは絶対にできません。(機械は情報を蓄積することしかできないから。数学者は未解決問題を解決するごとに、新しい概念を獲得しています。)


古典的な教育への回帰こそが大切なことです。
「物語を読めるようにすること」
「数学の難しい問題を考え抜くこと」


これらの基本を学べば、どんなスキルも自分で身につけるようになります。


プログラミングの実際のスキルなど、AIですでにほぼ自動化されています。
アメリカでは弁護士業務はほぼAIで自動的に「勝てる」判決が出るそうです。AIを使うことに抵抗のない若手弁護士の方が経験を積んだ弁護士より「良い」そうです。
診断するだけの内科医、調剤するだけの薬剤師は不要になりつつあるようです。
お金の流れから、税は自動計算する国もあるそうです。(税理士は不要。)
自動翻訳の精度はますます上がります。(外国語習得は実は不要。)


これから残る職業はヒトにしかできない「エッセンシャルワーク」か「クリエイティブな仕事」になります。
「エッセンシャルワーク」とは、看護師、介護士、警備員、清掃員など。
「クリエイティブな仕事」とは美容師、音楽家、数学者など。


面白いのは、「通常のホワイトカラー」が無意味になっていくことです。


これから社会は激変します。


我々の親の世代から我々の世代は、変化が緩やかでした。それでも、です。親の世代の人気職種はご存じですか?


鉄鋼業、紡績業ですよ!!


私の母親は、東芝とクラボウから内定を得て、迷わずにクラボウに行きました。クラボウ、ご存じですか?


数十年後、「公務員」「医師」が人気職種である可能性は非常に低いです。


確実に、医師より看護師の方が高給になるでしょう。
建築士よりとび職の方が高給になるでしょう。


ところが日本は利権を守り抜く国なので、「公務員」「医師」の権利が消滅しないかもしれません。
そうするとますます国際競争力が低下します。


日本の利権の例。


ある中小企業の社長は、3か月間無断欠勤した社員を解雇したら、不当解雇とのことでで裁判に負けたそうです。
(一方我々非正規雇用者は、平気で首を切られます。)


私は、教育に意味があると思い、全力で戦っています。


今後ともよろしくお願いします。


河野真士かわのしんじ
07053703866