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中学受験は方程式先取りで


中学受験最大の無駄は、方程式をやらずに文章題をとくことです。人類は数学レベルがあがると文化レベルもあがります。方程式は人類の手に入れた素晴らしい発明なのに、それを使わずに色々な解き方を覚えさせるのは不可解です。方程式を使うと、文章をその通りに式にしていくと後は式変形で解けます。

小1の教材ですら、方程式を使った方がよい問題があります。私は小1の娘(仮名メリー)に方程式を教えています。

リンゴが13個あります。何個か食べて7個になりました。何個食べましたか?

これを、13ー7と教えてしまうと、中学で数学も、英語も、出来なくなります。

英語もですか?そうです。私が数学、特に文章題を教えるとき、よく「英語に訳して考えよう。主語は何?第何文型?」と聞きますよね?文を素直に、そのまま数式に翻訳するのが、方程式です。算数得意組は「13ー7」が抜けません。

※正しくは
13ーx=7
と方程式を書くべきです。問題文の2個目の文がキー。第2文型か第5文型で、いずれにしても「7」が補語になります。だから=の後に7がきます。

中学受験組が苦手な分野が方程式です。なぜ方程式を学ばなければならないかがわからないそうです。よほど気を付けないと算数大好きだが「数学」を学ぶ意味がわからず落ちこぼれてしまうようです。

これは「エリート思考」ではありません。私は教育は底上げだけが大切だと思っています。それが私の使命です。世の中の全ての塾は、勉強ができる人に来てほしいと思っています。ビジネスとして有利だからです。私は勉強のできない人に来てほしい。(塾生の方々に失礼ですね\(_ _))
私は貧乏でもよい。それが使命だからです。苦手な人ほど、オーソドックスに正統派で学ぶべきだということです。

塾が、小学生向き、中学生向き、高校生向き、と別れている理由はご存じですか?ズバリ、その後の人生に責任を持たないからです。
サピックス最上位クラス、華々しい合格実績を誇った児童たちの衝撃の追跡調査があります。大学受験ではMarchにも及ばなくなるんです‼ 

また、分かりやすい予備校の講義になれた高校生は、大学の「研究者」が行う講義について行けず、落ちこぼれます。予備校で身に付ける「テクニック」が研究者相手には通じず「そんなこと誰に習ったの?」と指摘され悔しい思いをします。

余談。私は研究者です。ノーベル賞を取ろうと本気で思っています。今の日本では、大きな研究計画より小さな問題をコンスタントに解いていく方が評価されますので、私は5流ということなのでしょうが夢は大きいのです。 うちは将来的にもスタッフは研究者しか雇いません。(現在サポートしてくれている神野さんは現在東大四年生、大学院に進学します。)私塾でありながら世界的な研究拠点となるよう、尽力して参ります。

さて、研究者が「趣味」として教育をするのが、一番いいと考えています。(私は授業準備などしたことがありません。研究レベルからすると大学数学も簡単すぎます。講師室から教室まで5分あれば、三時間分の講義案を頭の中で組み立てられます。東大数学科の伝統で何も見ずに講義します。東大生時代の先生方もこのように研究の余暇として講義されていたのでしょう。)

小学校の教員から、何かの専門を持った研究者であるべきです。フランスでは小学校の教員になるのにも博士号が必要と聞いたことがあります。

フランスには塾もないのに、経済状態もライフワークバランスも、学術研究も、日本より上です。教員が研究者であることと、小学生から留年を積極的にさせることです。
日本では留年というと負のイメージですが、フランスでは、早いより遅い方がよい、留年素晴らしい‼という考えのよう。ちなみに東大も留年は羨ましがられます。私も勉強するため2回自主留年しましたが、単位を取得しなかった聴講科目も含めれば、必要単位の3倍くらいは学びました。実際に取得した単位が、修了要件の2倍です。(どうせ必要な、数学系の選択準必修はあえて単位を取得しませんでした。)凄く羨ましがられました‼語学だけでも、フランス語、ドイツ語、イタリア語、古典ギリシア語、古典ラテン語を正規の大学教育で学びました。

勉強は早くわかるより、じっくり時間をかける方がよいのです。

また、数学を数学の専門家が教えないのも日本だけの変な習慣です。利権の国なので、我々優しい数学者が「いいですよ。誰でも数学を教えていいことにしましょう。」となったのでしょう。これはおかしいです。医師でないのに患者を見るわけですから。

アメリカでは文学専攻でも、大学院入試まで数学が必須です。専門の数学者が教えます。

フランスでも小学校から数学は数学者が教えるはずです。(ちなみに「算数」という変な科目があるのは日本だけです。)

そうでないと
1+1の答えが、0でも1でも2でも3でも4でも10でもよいのだということが教えられません。(どの数学者も即答ですべて正解だというでしょう。理由があります。大学三年レベルの数学の知識が必要です。最後の、10だけは高校レベルでわかります。答は2進法表示。)

東京大学では4月の始めから数学の授業が難しすぎて誰もついていけず、数学を諦めます。私は何も分かりませんでしたが諦めが悪いので続けているだけです。

数学は哲学と並び人類の歴史とともにある学問なので、難しさのレベルが違います。手前味噌ながら、学問の王様だと思います。誰かが言いましたが「人類の精神の最高峰」です。

日本は謎の文系理系分けがあり、謎の法学部優位があり、高校数学もマスターしてない人が「エリート」とされます。私は法学部生不可続出の渋谷教授の「種苗法」で優を取り、簡単すぎる法律を学ぶことをやめました。東京大学教養学部の成績は3,000人中30位くらいです。(親との約束である、理系入学→法学部進学→官僚、を裏切ったのです。烈火のごとく怒られました。私は現在アルバイト駅警備員ですが、数学を選んで心から幸せです。)

ちなみに私は理系でしたが国語が大得意。進学校で医系→文系→理工系と変わったので(成績トップのため特別扱い)正規のクラスで世界史、日本史、生物、物理、化学を東大受験レベルまで学びました。理系受験で当時のセンター試験「社会」は日本史と倫理の受験でした。

さて、勉強の面白さを伝えるには、本当に勉強が面白いと思っている人に習うのがいいのです。 私はその点では教育者の資格があると(やっと最近)思っています。

言いたいことがありすぎてかつ時間が限られているためいつも校正不十分ですみません。今日は親知らずを抜きます(>_<)

河野真士かわのしんじ
07053703866